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九州大学大学院芸術工学研究院
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経歴

 

藤枝守 (1955〜)   作曲家
  1982年よりカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)音楽学部博士課程に留学 。その間、作曲を湯浅譲二、モートン・フェルドマン、ゴードン・ムンマ 、フリオ・エストラーダの各氏に師事。また、同大学の機関、音楽実験セ ンターでコンピュータ・ミュージックも学ぶ。88年に博士号(Ph.D. in Music)を取得。  1982年の「今日の音楽(Music Today)」作曲賞に入選。合衆国滞在中には、ISCM国際現代音楽祭(カナダ '84)やピッツバーグ国際音楽祭('86)に入選。《オーケストラの修辞学》で第5回入野賞(198 4)。1984年から1年間アジア文化会議(Asian Cultural Council, ニューヨーク)の奨学金を受ける。オランダ・フェスティバル('83)、キャルアーツ ・フェスティバル(ロサンジェルス '84)、パシフィック・リング・フェスティバル(サンディエゴ '86)、ミュージック・フロム・ジャパン(ニューヨーク '85,89,94)などのフェスティバルで作品がとりあげられている。また、2000年には、日本文化藝術財団から奨励賞を受ける。

 1989年に帰国した後、世田谷美術館、馬里邑美術館での個展コンサート、「環太平洋電脳音楽会」、「ソニック・パーセプション」(川崎市市民ミュージアム)などに出演。また、国立劇場の委嘱で声明や古代楽器のための作品を制作(《天国の夏》'88/《夜の歌》'93)。コンピュータによえ興的なパフォーマンスを展開しながら、ジョン・ゾーン、ポーリン・オリヴェロス、マルコム・ゴールドスタインなどの多くのミュージシャンと共演したり、ダンスの山田せつ子、音響彫刻家の美音子グリマー、劇団「錬肉工房」らと積極的にコラボレーションを展開。また、「サマー・フェスティバル・アムステルダム」('91)、「サウンドカルチャー1991」(シドニー)、「Urbane Aboriginale 」(ベルリン '92)、「DIET」(ソウル '92)、パリのユネスコ本部主催の日本文化祭('93)、「Today's Japan」(トロント '95)などの海外のフェスティバルに出演したり、レルケンボー音楽祭(デンマーク '90)やケルンの日本音楽週間('92)にゲスト作曲家として招待されている。1997年には、「Djerassi Art Foundation」のアートレジデンス・プログラムのために渡米。サンフランシスコの「Other Minds」フェスティバルにもゲスト作曲家として招待される。また、1998年、マニラで行なわれたアジア文化会議(ACC)の創立35周年記念大会に招待される。

 1992年よりアメリカ大使館主催の現代音楽祭「インターリンク」の音楽ディレクターを五回にわたって務め、アメリカの最新の現代音楽を紹介。1993年にはサウンド・アートの国際フェスティバル<サウンドカルチャー・ジャパン'93>を企画。世田谷美術館主催の現代音楽講座や東京都現代美術館のイベントの企画、神戸のジーベックホールでの一連のワークショップやコンサートシリーズ、アートショップ「アール・ヴィヴァン」のトークショー(毎月1回、約5年間)などを行なう。

 東京混声合唱団、ニューヨークの「Music From Japan」フェスティバル、神奈川芸術文化財団などから作曲の委嘱を受けている。 また、園芸作家、銅金裕司とともに「Skewness Phase」(ギャラリー日鉱)、「植物律」(アートフォーラム谷中)、「エア・プラントロン〜浮遊する植物」(ナディッフ・ギャラリー)、「ピアノラ・プラントロン」(兵庫県先端技術支援センター)などの植物による生態系的なサウンド・インスタレーションを発表。1998年には、陶芸家の伊藤公象とともに「波動の結晶」(文房堂ギャラリー)という展覧会を開催し、作品が宇都宮美術館に収蔵。また、造形作家の椎原保とともに「劇場の連鎖」(佐賀町エキジビット・スペース)というコラボレーションによる二人展を開催。演劇の領域でも、野村万蔵らによる新作能「紫上」や太田省吾の「水の駅−3」などの音楽を担当。

 合衆国滞在中にハリー・パーチやルー・ハリソンから影響を受けたあらたな音律の方向を模索するために「植物文様」という作曲シリーズを続行し、シアターXや世田谷美術館などで音律をテーマにした個展コンサートを行なう。また、音律の可能性を探るために筝や笙の編成によるアンサンブル「モノフォニー・コンソート」を結成して、定期的に公演を行なっている。 また、音律をテーマしたフェステイバル「響きのルネサンス」(神奈川県立音楽堂・主催/制作)の企画協力を鈴木雅明とともに行ない、このなかで、モンテヴェルディの《聖母マリアの夕べの祈り》に挿撞れるアンティフォナ《響きの交唱》 を作曲。また、最近では、フランク・ロイド・ライトが設計した自由学園・明日館を使った《植物の姿形〜植物文様ピアノ曲集》の公演(ピアノ:柴野さつき)や鎌倉芸術館主催による《今日は死ぬのにもってこいの日〜植物文様ソング ブック》(朗読:高樹沙耶、メゾソプラノ:野々下由香里)の公演を行なっている。

 CDとして、ピアノ作品を集めた《遊星の民話》《筝組曲「植物文様」》 (ALMレコード/コジマ録音)、《植物文様ピアノ曲集》(音楽之友社CD)、 ニューヨークのTZADIKレーベルから《夜の歌−The Night Chant》《植物文様−Patterns of Plants》、植物によるサウンド・インスタレーションの記録としての《エコロジカル・プラントロン》 《プラントロン・マインド》などがリリースされ、《植物文様ピアノ曲集》の楽譜も音楽之友社から出版されいている。また、著作に『響きの考古学−音律の世界史』(音楽之友社)、「響きの生態系〜ディープ・リスニングのために」(フィルムアート社)がある。
 現在、九州大学大学院芸術工学院・教授。